ヘアドネーションの長さについて!どのくらいの長さまで伸ばす?

ヘアドネーションの長さについて!どのくらいの長さまで伸ばす?

ヘアドネーションは、寄付として届けられた髪の毛を、医療用ウィッグとして病気や怪我で必要としている子どもに無償提供するチャリティー活動です。海外で誕生し、ここ最近では、日本でもその名を耳にすることが多くなりました。

今回は、そういったヘアドネーションの「長さ」について詳しく解説していきます。細かな長さの規定や必要な理由など、あまり知られていない部分にも着目していきましょう。ぜひ参考にしてみてください。

ヘアドネーションの長さとは?

まず、ヘアドネーションで必要な髪の毛の長さについて解説していきましょう。

基本的には31cm以上必要

ヘアドネーションにより寄付された髪の毛で、医療用ウィッグを製作するためには、最低31cmの長さを必要とします。ウィッグを作る過程で髪の毛を半分に折りかえし、地肌生地に縫い付ける作業となるからです。

31cmの髪の毛だと約15cmの長さのウィッグに仕上がります。15cmの長さというのは、実は植毛した際、髪の毛が寝るのに必要最低限の長さです。それ以下だと髪が立ってしまい、スタイルの維持が困難となるでしょう。そのために、31cm以上の髪の毛の長さが必要となるのです。

31cm未満だとヘアドネーションできない?

前項のことから見ても、31cm未満の髪の毛では、医療用のウィッグを作れないという事実があります。

しかし、ヘアドネーション団体の中には、15cmから寄付できるというところも以前はありました。しかし、2019年からは休止中です。31cm以上カットするために髪の毛を伸ばすことは、大変期間と手間を要します。半分の長さでも寄付できるのは嬉しい反面、あまりウィッグ向けではないという事実があるのでしょう。

女の子用ウィッグのためにも長さは必要

また、31cmの髪の毛だけでは、ショートカット用の男の子用ウィッグのみになってしまい、女の子用のボブやロングヘアのウィッグは作れません。

女の子が着用するようなフルウィッグを作るためには、実に約30人分の髪の毛が使われます。31cmの髪の毛に、40cm〜50cm以上の髪の毛を混ぜながら縫い付けていくためです。

長さで製作できる医療用ウィッグの種類

それでは次に、ヘアドネーションによって届けられる髪の毛の長さで、制作が可能なウィッグの種類を詳しく解説していきましょう。

15cm〜31cm未満

15cm〜31cm未満の髪の毛からは、フルウィッグは作れません。この短さで作れるものは、髪の毛付きのインナーキャップウィッグです。インナーキャップウィッグとは、頭頂部から植毛せず、帽子の下につける短めのウィッグのことを指します。ニット帽やベレー帽、キャップなどお好みの帽子の下につけて使用するものです。入院中のちょっとした移動・病院内での買い物・近所への簡単な外出の際に、便利なウィッグといえるでしょう。

また、ヘアドネーション団体によっては、31cmに満たない場合には、寄付の行為を無駄にしないようにヘアケア剤などの研究開発に使用される「評価毛」という形で活用されていたという事例もあります。(現在は終了)

ただ、ウィッグを必要とする子どものほとんどが、フルウィッグを必要としているという事実があります。15cmカットできるところを、半年待って31cmになってからヘアドネーションすることを、おすすめします。

31cm〜51cm

31cm〜51cmの髪の毛で作られるのは、ショートからミディアムのフルウィッグです。V字に植毛していくウィッグの製作過程では、短い部分と長い部分というように7:3、6:4というようにバランスを見ながら、折り返して縫い付けていくのです。たとえば40cmの髪の毛だと後ろ側に24cm、前側に16cmという割合になります。31cm〜40cmの髪の毛だと男の子用かショートタイプのウィッグになることが多いでしょう。

51cm以上

51cm以上の髪の毛では、ロングヘアのウィッグを製作することが可能です。医療用ウィッグを希望している18歳未満の子どもたちの中でも、女の子のほとんどは、セミロングやロングヘアのウィッグを希望することがほとんどだといいます。

とくに、脱毛症や小児がんという病気を抱えた子どもは、フルウィッグが必要となります。約50cmでセミロングのウィッグ、約60cmあるとロングヘアのウィッグ製作が可能です。

しかし、51cm以上カットするほど伸ばすというのは、かなりの時間と手間を要します。一番大切なのは、寄付するドナーの方々が、無理をせずノンストレスで髪を伸ばしていくことです。日常生活に支障が出ない範囲でチャレンジしてみてください。

まとめ

今回は、ヘアドネーションの長さについて、まだあまり知られていない部分も含め、詳しく解説していきました。ヘアドネーションは、病気や怪我などさまざまな理由からウィッグを要する子どもたちのためにはじまった、チャリティー活動です。

ヘアドネーションの活動に「つなぐ」という役目を担って、「HAIR RESORT VIVO」は参加しています。誰かの役に立ちたいという気持ちや、寄付をお考えの方はぜひヘアドネーションをぜひご検討ください。

「HAIR RESORT VIVO」では、ヘアドネーションカットのお手伝いさせていただきます。ぜひ気軽にお問合せくださいませ。

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