ヘアドネーションで後悔しないために知っておきたい!対策と情報とは?

ヘアドネーションで後悔しないために知っておきたい!対策と情報とは?

脱毛症の病気や不慮の事故などが原因で、頭髪に悩みを持つ子どもたちのために、「ヘアドネーション」として髪の毛を寄付する場合、どうしても気になるのが自分のロングヘアをバッサリ切ってしまうことです。顔の印象が変わってしまうことに不安を感じる人も多いでしょう。中には、髪が短くなりすぎて後悔するケースもあります。

そこでこの記事では、ヘアドネーションで後悔することのないよう、その対策や情報についてお伝えします。

ヘアドネーションに関するトラブルと後悔しないための対策

ヘアドネーションに関するトラブルには、人の善意を逆手にとる詐欺まがいの業者によるものや、美容師との不十分な意思疎通・セルフカットでの失敗など、さまざまな原因があります。それぞれの事例と、後悔しないための対策について述べていきます。

なりすまし業者に注意

人気芸能人たちの参加協力により、ますますヘアドネーションへの関心が高まってきました。ところが、そんな人々の善意を逆手にとり、毛髪をだまし取る業者が現れており、転売目的と見られているのです。信頼できる団体になりすまし、SNS上で、ヘアドネーションを希望する人に対し、自分たちの団体に髪の毛を送るよう依頼したケースが報告されているのです。

髪の毛は1日に、約0.3~0.4mm伸びます。ヘアドネーションに必要な31cm以上の長さになるまで、約2年10か月以上を要します。長年大切にケアしてきた髪と善意が、詐欺業者の金儲けに利用されるのは好ましくありません。そこで、重要になってくるのがヘアドネーションの送り先となる団体の見極め方法です。各ホームページで活動内容や理念などを調べて、信頼性が高く、賛同できる団体を探しましょう。

ヘアドネーション賛同美容院でのカットがおすすめ

ヘアドネーションのカットは通常のカットとは異なり、作業工程も増えます。前もって美容院にヘアドネーションのカットに対応しているか確認しなかったために、カット前に霧吹きで髪を濡らされてしまうなどの間違った方法がとられてしまったり、仕上げのカットが短くなりすぎてしまったりすることがあります。

濡れた髪は、雑菌やカビの繁殖の原因となるので医療用ウィッグには適しません。シャンプーも前の日に済ませておく必要があります。そのため、ヘアドネーション賛同美容院でのカットがおすすめでしょう。

カット前にカウンセリングをするので、寄付する髪の長さや量、仕上げカットでどんなヘアスタイルにして欲しいかを伝えられます。多くの量をカットするほど、仕上げはよりショートヘアになります。「短くなりすぎた!」と後悔しないよう、納得いくまで美容師さんと一緒に、カット方法と仕上げのヘアスタイルを決めていきましょう。
お住まいの地域にヘアドネーション賛同美容院がない場合は、行きつけや近所の美容院で対応してもらえるか確認してみましょう。

セルフカットでの失敗

ヘアドネーションのカットをするにあたっては、髪が完全に乾いた状態でないといけません。カット手順は、まず毛束の断面を、きれいにカットできる太さの毛束を6~8本作り、ヘアゴムで30cm以上の位置をしっかり束ねます。カットするのはヘアゴムの1cm以上の部分なので、これで31cmの長さになります。

できるだけ長い髪を寄付したいという想いからカットしすぎたり、束ねた毛束が太すぎたりすると、カットした部分がガタガタになるケースがあります。仕上げのカットのみを美容院でお任せするのですが、その場合ヘアスタイルを予想以上に短くせざるを得ない状況になってしまうので、やはりカットしてくれるご家族やご友人に前もってきちんと説明しておくことが大切です。

知っておきたいヘアドネーション情報

医療用ウィッグのインナーネットへ手植えされる髪は、どのようにできるのでしょうか。また、寄付する髪の長さに関する情報についても解説します。

トリートメント処理とは?

軽く引っ張っただけですぐ切れてしまうような髪以外であれば、国籍・性別・髪質・髪色を問わず寄付できます。しかし、細い髪・ウェービーな髪・白髪などは、髪質や髪色が異なっています。それらを同じような状態にしていくのが、何工程にも及ぶトリートメント処理と仕分け作業です。さまざまな薬品を使用し、髪質や髪色を整えた後、脱水・乾燥・選毛・検品などの工程を経て、自然な黒髪が完成します。

31cm以上の髪の使用用途は?

たとえば、31cmの髪の毛は、15cmで折り返してインナーネットへ手植えされます。そのため31cmの長さの髪は、ショートウィッグ用に使われます。40cmはボブ、50cmはロング、60cmはスーパーロングのウィッグ用となるのです。人気があるのは、40cmや50cmのウィッグです。

31cm以下の髪の使用用途は?

31cm以上ある長さの毛束の中には、それより短い髪の毛もまざっています。それら31cm未満のものは、カットマネキン用として美容院に、またヘアケア製品の研究開発に必要な評価毛(ひょうかもう)として、関連企業へ販売されます。

ヘアドネーションに関する実情

抗がん剤投与・放射線治療の副作用・不慮の事故などが原因で脱毛してしまった人、先天性脱毛症や重度の円形脱毛症に苦しむ人など、多くの人たちが医療用ウィッグを待ち望んでいます。医療用ウィッグには、人毛・人毛ミックス・人工毛の3種類があります。その中でも、やはり人毛のウィッグが、最も自然でツヤ感があり、髪もサラサラです。

しかし、人毛の医療用ウィッグをひとつ作るのに10万円前後の製作費と、20~30人分の髪が必要なのです。さらにトリートメント処理やインナーネットへの手植えなど、多くの工程と時間を要します。こういった手間のかかる工程の一助になるためにも、詐欺まがいの業者などにだまされないよう情報をしっかりと把握しておくことが大切です。

まとめ

ヘアドネーションで後悔したり失敗したりしないために、前もってある程度の知識を身につけておくことが大切です。そうすることで、美容師とのカウンセリングもスムーズに進むでしょう。

「HAIR RESORT VIVO」は、ヘアドネーションの活動を通じて寄付された髪が、必要とする人に渡り喜んでもらえるための一助になれれば、と考えています。お客様一人ひとりに応じた施術と、リラックスできる環境を提供しており、お客様とのカウンセリングも大切にしています。ヘアドネーションをご検討でしたら、最適なカットやヘアスタイルをご提案させていただきますので、お気軽にお問合せ下さい。

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